悲報。高場将美氏逝く

弊誌「ラティーナ」の前身である「中南米音楽」の編集長で、日本のタンゴ、フラメンコ、ブラジル音楽の普及に偉大な功績を残されてきた高場将美氏が6月22日朝亡くなった。東京外国語大学の学生だった頃からタンゴを聞きながらスペイン語を習得し、日本でのタンゴ、フォルクローレ、ブラジル音楽、サルサなどなど、ラテン音楽全体のブームを、音楽解説、歌詞翻訳、などを一手に引き受けてブームを牽引してきた高場さん。70年代初頭には故谷川越二氏と2人だけで雑誌「中南米音楽」の執筆から、海外アーティストのアテンド、LPの時代からCDの時代まで、最高の音楽解説者、翻訳家として活躍された。高場さんは学生時代に、新宿でフラメンコも演奏していたが、近年はタンゴ・ギタリストとしての活動を楽しんでおられた。最近体調を崩し、入院の後、ご自宅で療養しておられたが、22日朝ご家族に見守られて亡くなられた。遺言通りすでに家族葬が執り行われた。享年76才。合掌。

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